ホームページ制作のセキュリティ対策とサイバー攻撃に対しての注意点

ドアログ編集部

ホームページ制作のセキュリティ対策とサイバー攻撃に対しての注意点

※ディレクター/システムチーム監修

普段、個人でインターネットを使う際は、セキュリティの危険性などはあまり頻繁に意識することはないという方が多いのではないでしょうか。
しかし、万が一にも被害にあってしまった場合は大きなリスクが考えられます。
そのためホームページ制作の際、セキュリティ対策は欠かせません。

そこでこちらの記事では、サイバー攻撃の危険性や、ホームページ制作の際に押さえておきたいセキュリティ対策のポイントなどを詳しく解説します。

ホームページ制作をこれから行う予定のある方や、自社サイトのセキュリティ対策をしっかりと行いたい企業の担当者様はぜひ参考になさってください。

サイバー攻撃の手法とは

そもそもサイバー攻撃とは、悪意のある第三者がコンピューターやサーバーに侵入して、データの改ざんや流出などを行うことです。
ホームページ制作時にセキュリティ対策を行っていないと、被害にあってしまいやすいです。

ここでは、代表的な3つの手法を紹介します。

DoS攻撃

DoS攻撃とは、特定のサイトに対して1秒間に数万回ものアクセスを送ることで、サーバーに負担をかける攻撃のことです。

DoS攻撃を受けたサイトは、表示が極端に遅くなってしまいます。
この手法は従来から長く使われているサイバー攻撃の1つです。

SQLインジェクション

SQLインジェクションとは、サーバー内のデータベースへの命令文を悪用した手法です。
「SQL」と呼ばれる、サーバー内のデータベースに特定の操作を加える言語を使った攻撃命令をお問い合わせフォーム等に入れて送信します。お問い合わせフォーム等で、送られてきた情報をデータベースに登録するという仕組みのシステムが構築されている場合、悪意のある第三者によって送られてきたSQLの内容も登録されてしまいます。
結果、データベースに対してSQLの攻撃命令が働いてしまい、情報流出などにつながってしまいます。

クロスサイトスクリプティング

クロスサイトスクリプティングとは、攻撃対象のwebサイトの脆弱性を突き、スクリプトを埋め込むことでサイトに対して改ざんを行う指示を出すという悪質な攻撃です。
例えば、問い合わせフォームにスクリプト付のリンクを含む内容を入力してWebアプリケーションに罠を仕掛ける方法がありますが、問い合わせフォーム等を使って指示を出すという点ではSQLインジェクションに似ています。
異なるのは、クロスサイトスクリプティングの場合はサイトの構造に対して作用するという点です。
これを悪用されると、会社ホームページにアクセスしたユーザーの個人情報などが第三者に奪われてしまいます。

サイバー攻撃によって想定される被害とは

ホームページ制作時に適切なセキュリティ対策を行っていないと、上記で紹介したようなサイバー攻撃の被害にあうことが考えられます。

具体的には、まず自社の顧客の個人情報が流出してしまい、第三者に悪用されるという被害があります。
それに伴い、企業側も「個人情報流出を起こしてしまった企業」として認識されるため、イメージダウンに繋がりかねません。

また、DoS攻撃などによって長時間サイトが正常に使えないことで、売上の大幅な損失もあり得ます。
なぜなら、ECサイトなどのインターネット上のサービスで利益を得ている場合は、サイトが表示されなければユーザーは購入や問い合わせを行えないためです。

このように、セキュリティ対策を怠ることによって結果的にさまざまな被害が起こることが想定されます。

ホームページ制作時のセキュリティ対策が中小企業にこそ必要な理由

「サイバー攻撃で狙われるのは大手企業だから、うちでセキュリティ対策は必要ないんじゃないかな?」
このようにお考えの中小企業のご担当者様もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、実は中小企業こそ、ホームページ制作の際にしっかりとセキュリティ対策を行っておく必要があります。
なぜなら、大企業は既に強力なセキュリティ対策を行っていることが多く、比較的セキュリティ対策の弱い中小企業がターゲットにされやすいためです。

また、個人情報を保管していないサイトであっても同様にセキュリティ対策は必要です。
大手企業と取引のある中小企業のサーバーに侵入して、メールなどのデータから大手企業の情報を引き出すという悪質な手口も存在しています。

取引先に損害を与えるきっかけとなってしまうことのないよう、ホームページ制作時にあらかじめセキュリティ対策を行っておく必要があるのです。
また、ホームページ制作の際にセキュリティ対策を意識していなかった企業様も、この機会にセキュリティ対策を導入しておくと今後の被害を予防できます。

ホームページ制作時に意識したいセキュリティ対策とは

このような悪意をもった第三者による不正なアクセスからホームページを守るには、適切な対策を前もって行うことが大切です。
ホームページ制作の時にやっておきたいセキュリティ対策の例を紹介します。

尚、以下で紹介していく内容はいずれも専門知識が必要な作業になります。
そのため、ホームページ制作会社に相談して導入してもらうとよいでしょう。

セキュリティ対策①IPSを導入してDoS攻撃をブロックする

まずは、大量のアクセスを送ってサーバーに負荷をかける「DoS攻撃」を防ぐ方法についてです。
IPSという不正な侵入を防止するシステムをホームページ制作の際に設置しておくと効果があります。

IPSでは、サイトの通信の状態を監視しており、不正なアクセスなどがみられた際には自動的にそのアクセスをブロックします。
そのため、DoS攻撃が本格的に始まる前に検知して回避できるのです。

セキュリティ対策②WAFを導入して不正な書き換えを防止する

SQLやサイトへの不正な命令や入力して、データの抽出やサイトの書き換えを行う「SQLインジェクション」と「クロスサイトスクリプティング」。
この2つを防ぐには、WAFというシステムの導入が効果的です。

WAFとは、不正な命令や入力が行われたアクセスを自動で検知して、通信をブロックする仕組みのシステムです。

セキュリティ対策③SSLを導入する

ここまでで紹介した2つの方法は、いずれもサイバー攻撃からサイトを守るための方法です。
しかし、実はそれだけでは足りません。
なぜなら、訪問しているユーザーの端末に対しての安全がこの段階では守られていないためです。

たとえば、フリーWi-Fiなどのセキュリティ対策が行われていない通信でサイトにアクセスするユーザーがいたとします。
そこへ悪意をもった第三者が現れ、フリーWi-Fiの通信をたどるとサイトに訪問したユーザーの個人情報などが盗み見られてしまう可能性があるのです。

この問題に対処するには、サイト側に「SSL」と呼ばれる仕組みを導入しましょう。
SSLとは、サイトの訪問ユーザーとサーバーの間の通信を暗号化することで、第三者から通信を盗み見られないようにできる仕組みのことです。

また、SSLを導入していると、セキュリティ対策だけでなく、SEO対策(検索上位化)の面でもメリットがあります。
GoogleのシステムはSSLを導入しているサイトを優遇して、検索結果画面で上位に表示する傾向があるためです。

セキュリティ対策④CMSのバージョンを常に最新にしておく

WordPressなどに代表される、CMSというホームページ制作システムを使っている方も多いのではないでしょうか。
CMSは簡単にサイトの更新を行える画期的なシステムですが、バージョンの更新を怠るとサイバー攻撃を受けやすくなるという弱点があります。
そのため、CMSの更新は必ず行い、常に最新バージョンを使うようにしましょう。

なお、普段はCMSを使ってご自身でサイトの運営をされている方でも、CMSの更新は専門知識が必要なのでやや難しい場合があります。
そのようなときは、CMSの更新だけでもホームページ制作会社に代行しておくとスムーズに進みます。

セキュリティ対策に強いホームページ制作会社の特徴

自社のサイトのセキュリティの安全性を高めるには、セキュリティ対策に強いホームページ制作会社に制作や各システムの導入を依頼するという方法が確実です。

そのホームページ制作会社がセキュリティ対策に強いかどうかを見分けるポイントはいくつかあります。

ポイント①セキュリティ関連の認証の取得

そのホームページ制作会社が、セキュリティ関連の認証を取得しているかどうかは1つの指標になります。
たとえば、個人情報の適切な取り扱い体制を証明する「プライバシーマーク(Pマーク)」。
また、情報セキュリティに関する管理体制ができていることを証明する「ISMS(ISO9001)」などがあります。

ホームページ制作会社のWebサイトの「会社概要」などにこれらの認証の名前が載っているかどうかを確認しましょう。

ポイント②SSLの導入

セキュリティ対策に強いホームページ制作を行える会社であれば、自社のサイトでもセキュリティ対策を行っていることが望ましいです。
そのホームページ制作会社のサイトがSSLを導入しているかどうかも確認しましょう。

SSLの導入は、実は簡単に確認できます。
URLの頭が「http://~」ではなく、「https://~」のように“s”が入っていればSSLを導入しているサイトです。

ポイント③過去の実績などでセキュリティ性をアピールしているか

ホームページ制作会社の過去の実績も確認しましょう。
「このような工夫をしてセキュリティ対策を行いました」などのように、セキュリティに関連した具体的な言及がされている案件があれば安心できます。

セキュリティ対策を行えるホームページ制作会社に依頼して自社のサイトを守ろう

以上、サイバー攻撃の具体的な内容や想定されるリスク、セキュリティ対策の方法などを紹介しました。

サイバー攻撃は、たとえ狙われるような情報の少ない中小企業のサイトであっても被害にあう可能性があります。
むしろ、中小企業をあえて狙うことで取引先の大企業の状態を盗み取るという悪質なケースも。
そのため、大企業はもちろん中小企業であっても適切な対策を行う必要があります。

自社サイトのセキュリティ対策は、専門知識が必要になるため、ホームページ制作会社に作業を依頼すると安心です。

株式会社クリエイティブネットドアでは、セキュリティ対策を考慮したホームページ制作を行っています。
プライバシーマークも取得しておりますので、個人情報の取り扱いについてもご安心いただけるかと思います。

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